「子供が小さい頃に遊んでいたレゴ、バラバラになってしまってどうしよう…」と悩んでいませんか?シリーズごとに分けるのは途方もない作業ですし、かといって大量のレゴをゴミとして捨てるのは心が痛みます。
実は、ごちゃ混ぜになったバラバラのレゴでも、そのままの状態で買い取ってくれる業者が存在します。「重さ(キロ単位)」で査定されるため、仕分けの手間なく現金化できるのです。
この記事では、箱なしや混ざった状態のレゴの買取相場や、メルカリよりも楽に高く売るためのコツについて詳しく解説します。
この記事を読むと分かること
- シリーズがバラバラに混ざった状態のレゴでも買い取ってもらえる理由
- 1キロあたり数百円から変動する量り売りの具体的な買取相場
- 箱や説明書がない場合や汚れがあるパーツでも売れるのかという疑問の答え
- 梱包や発送の手間を最小限に抑え専門店に高く売るための具体的な手順
バラバラのレゴは買取可能?混ぜこぜ状態の意外な需要
- シリーズが混ざったレゴの状態と価値
- キロ単位で決まる量り売りの買取相場
- 箱なしや説明書がない場合でも査定は可能
- 汚れや変色があるパーツの取り扱いと減額基準
- ミニフィグはバラでも高値がつく特別な存在

シリーズが混ざったレゴの状態と価値
「レゴ シティ」や「レゴ スター・ウォーズ」、「レゴ フレンズ」など、購入時は別々の箱に入っていたレゴが、遊んでいるうちに一つの大きな衣装ケースにごちゃ混ぜになってしまうのは、子育て家庭では避けて通れない光景です。
親としては「説明書通りに作れないし、こんなバラバラの状態では価値がないのでは?」と思いがちですが、中古市場においてこの「バラレゴ」は、確実な需要がある商品です。
なぜなら、レゴは「完成品を飾る」だけでなく、「パーツを使って創造する」ことこそが本質のおもちゃだからです。
世界中には、説明書にとらわれず自分のオリジナル作品(MOC: My Own Creation)を作る「ビルダー」と呼ばれる愛好家や、廃盤になった特定のパーツを探しているコレクターが無数に存在します。
彼らにとって、あなたの家の衣装ケースに眠っている大量のパーツは、宝の山に見えるのです。
例えば、今は生産されていない特殊な色のブロック(旧グレーなど)や、特定の年代にしか入っていなかった形状のパーツが含まれているかもしれません。たとえシリーズが完成していなくても、パーツ単体としての価値が失われることはありません。
一般的なリサイクルショップでは、知識がないために「ジャンク品」として二束三文で扱われることもありますが、レゴの価値を正しく理解している専門店であれば、貴重な「資源」として適正に評価してくれます。
捨ててしまえばただのプラスチックゴミですが、買取に出すことで、次の誰かの作品の一部として生まれ変わることができるのです。
これは環境省が推進する「リユース(再使用)」の観点からも非常に意義のある行動と言えます。(出典:環境省『各種リサイクル法・制度等』)

キロ単位で決まる量り売りの買取相場
バラバラのレゴを買取に出す際、多くの専門店では「重さ」を基準にした査定、いわゆる「量り売り」のシステムを採用しています。
何千、何万というパーツが混在している状態で、一つひとつをチェックして元のシリーズを復元するのは現実的ではないため、「1kgあたり〇〇円」という一律のレートを適用して計算します。
現在の相場は、業者や時期、そしてレゴの状態(シリーズの混ざり具合や希少性)によって変動しますが、おおよその目安は以下の通りです。
| レゴの状態・種類 | 買取相場の目安 (1kgあたり) | 備考 |
| バラレゴ (通常) | 300円 〜 800円 | 一般的なブロックが混在している状態 |
| バラレゴ (人気シリーズ多め) | 500円 〜 1,000円 | スター・ウォーズやテクニックなどが多く含まれる場合 |
| デュプロ (幼児向け) | 10円 〜 100円 | パーツが大きく需要が限定的なため安価になりがち |
| Bionicle (バイオニクル) | 500円 〜 1,000円 | 根強いファンがいるため高値がつきやすい |
例えば、大きめの衣装ケースいっぱいにレゴが詰まっていれば、5kg〜10kg程度になることも珍しくありません。仮に1kg 500円で査定されたとして、10kgあれば5,000円になります。
捨てるはずだった不用品がこれだけの金額になれば、十分な臨時収入と言えるでしょう。
ただし、注意が必要なのが「レゴ デュプロ」です。幼児向けの大きなブロックであるデュプロは、通常のレゴ(システムレゴ)と互換性が一部あるものの、コレクター需要が低く、重量の割に場所を取るため、買取単価はかなり低く設定されています。
業者によってはデュプロのみの買取を断っている場合もあるので、事前に確認することをおすすめします。

箱なしや説明書がない場合でも査定は可能
「箱も説明書もボロボロで捨ててしまった」「子供が破ってしまった」という場合でも、バラバラのレゴとしての買取には全く問題ありません。
前述の通り、多くのバイヤーはパーツとしての利用価値を見ているため、付属品の有無は決定的なマイナス要因にはならないのです。
最近では、レゴの公式サイトやファンサイトで、過去のほぼ全ての製品の説明書(組み立て説明図)がデジタルデータとして閲覧できるようになっています。そのため、紙の説明書がないことのデメリットは、昔に比べて非常に小さくなっています。
もちろん、箱や説明書が綺麗に残っていれば、特定のセットとして認識されやすくなり、査定額がアップする可能性はあります。しかし、バラバラ買取においては「必須条件」ではありません。
むしろ、ボロボロでカビ臭い箱や、破れた説明書を無理に同梱して段ボールのサイズが大きくなり、送料が高くなってしまう方がリスクです。
箱がない場合は、中身のブロックだけをビニール袋に入れて、コンパクトに段ボールに詰めて送ったほうが、送料コストが抑えられ、結果として買取業者の利益も出やすくなるため、歓迎される傾向にあります。
付属品がないからといって諦めず、まずはブロック本体の量を確保することを優先しましょう。

汚れや変色があるパーツの取り扱いと減額基準
長年遊んでいたレゴには、手垢やホコリ、食べこぼし、あるいは日焼けによる変色が見られることがよくあります。また、子供がブロックを外そうとして噛んでしまった跡(歯型)がついているパーツもあるかもしれません。
これらに関しては、程度の軽い汚れであれば、業者が業務用洗浄機などで洗浄・消毒して再販するため、買取可能なケースが多いです。レゴは非常に耐久性の高いABS樹脂で作られているため、多少の汚れで機能が損なわれることはありません。
しかし、もしご自身で「少しでも綺麗にして査定額を上げたい」と考える場合、洗浄方法には注意が必要です。
やってはいけない洗浄方法:
- 熱湯消毒: レゴは熱に弱いため、熱湯をかけると変形してしまいます。必ず40度以下のぬるま湯を使ってください。
- アルコール拭き: プリントパーツ(顔や模様が印刷されたブロック)をアルコールで拭くと、塗装が剥げる恐れがあります。中性洗剤を薄めた水で洗うのが基本です。
- 洗濯機へそのまま投入: 洗濯ネットに入れずに洗濯機で洗うと、洗濯機が故障する原因になりますし、パーツも傷だらけになります。
無理に洗ってパーツを痛めてしまうくらいなら、そのままの状態(現状渡し)で査定に出す方が安全です。プロは洗浄のノウハウを持っていますので、お任せしてしまいましょう。
また、著しく状態が悪いパーツが含まれていると、買取価格から減額されたり、その重さ分を「値段がつかないもの」として除外されたりすることがあります。
特に注意が必要な減額・買取不可対象:
- レゴ以外のブロックの混入:メガブロック、ナノブロック、LaQ(ラキュー)、ダイヤブロックなど、レゴと似ている他社製品が混ざっていると、仕分けの手間賃として減額されることがあります。特にレゴと噛み合わない互換品は嫌われます。
- 重度の破損・変形:割れている、ヒビが入っている、熱で溶けているパーツはリサイクルできません。
- 激しい日焼け(黄ばみ):白いパーツが黄色く変色している場合、コレクター価値が著しく下がるため、評価されないことがあります。
- 異物の混入:電池の液漏れ跡がある電動パーツや、髪の毛、埃の塊、砂、お菓子のカスなどが大量に混入していると、衛生面から買取を断られる可能性があります。
査定に出す前に、明らかにゴミと分かるものや、レゴ以外の玩具が混ざっていないかだけでもざっと確認しておきましょう。少しの手間で査定員の心証が良くなり、減額リスクを避けられます。

ミニフィグはバラでも高値がつく特別な存在
バラバラのレゴの中にも、単なる重量査定ではなく、個別に高値がつく「お宝」が眠っています。それが「ミニフィグ(人形)」です。実は、ブロックのパーツよりもこのミニフィグに高い値段がつくことがよくあります。
特に、スター・ウォーズ、ハリー・ポッター、スーパーヒーローズ(マーベル/DC)などの版権キャラクターや、1980年代〜90年代の「お城シリーズ」「海賊シリーズ」「南海の勇者シリーズ」のミニフィグは、コレクターの間で非常に人気があります。
これらは重さでの買取ではなく、「1体300円」「1体1,000円」といった個別の査定額がつくケースが多いです。中には、1体で数万円の価値があるプレミアフィグも存在します。
また、ミニフィグ本体だけでなく、**「装備品(アクセサリー)」**も重要です。剣、盾、マント、ヘルメット、ライトセーバーなどの小物は、非常に紛失しやすいパーツです。
これらが揃っていると、ミニフィグの価値はさらに上がります。衣装ケースの底に小さな剣やマントが落ちていたら、それはゴミではなく貴重なパーツですので、必ず拾い上げてください。
もし可能であれば、バラバラのブロックの中からミニフィグと装備品だけは救出し、頭、胴体、足のパーツを正しく組み合わせて、別の小袋(ジップロックなど)にまとめて査定に出すことを強くおすすめします。
「ブロック10kg」の中に埋もれさせてしまうと、見落とされて重量の一部として計算されてしまうリスクがあります。「ここにミニフィグとお宝パーツがあります!」とアピールすることで、確実に高価買取につなげることができるでしょう。
バラバラのレゴを買取で高く売るコツとおすすめ業者
- 手間のかかるメルカリよりも宅配買取が楽な理由
- 専門店なら仕分け不要でそのまま送れるメリット
- 高価買取が狙えるおすすめのレゴ買取業者
- 配送中に崩れないための梱包の工夫と注意点
- まとめ:バラバラのレゴ買取は専門店への依頼が正解

手間のかかるメルカリよりも宅配買取が楽な理由
少しでも高く売りたいと考えた時、真っ先に思い浮かぶのが「メルカリ」や「Yahoo!フリマ」などのフリマアプリかもしれません。確かに、中間マージンがない分、上手くいけば業者に売るよりも高い金額で手放せる可能性があります。
しかし、大量のバラバラレゴを個人売買する際のリスクと手間は、想像以上に大きいです。
まず、「送料」の負担が重くのしかかります。レゴはプラスチックの塊なので非常に重く、また嵩張ります。10kg近いレゴを送ろうとすると、送料だけで1,000円〜1,500円近くかかることも珍しくありません。
出品価格から送料と手数料(10%)を引くと、手元に残る金額は意外と少なくなってしまいます。
次に、「トラブル」のリスクです。バラバラのレゴは商品の状態を正確に伝えるのが難しいため、購入者から「思っていたパーツが入っていなかった」「汚れが酷い」「数が足りない」といったクレームが入りやすく、返品騒動になることもあります。
独立行政法人国民生活センターにも、フリマサービスにおける商品状態の認識違いによるトラブル相談が多数寄せられており、個人間の取引には慎重さが求められます。(出典:独立行政法人 国民生活センター『フリマサービスにおけるトラブル』)
特にバラ売り(まとめ売り)の場合、写真に写っていない部分の汚れや破損について「説明がなかった」と言われやすいのが難点です。全てのパーツの裏側まで写真を撮ることは不可能です。
これに対して「宅配買取」なら、段ボールに詰めて着払いで送るだけで完了します。クレームの心配も、購入者との値下げ交渉などのやり取りも一切ありません。
「写真撮影」「梱包」「発送」「メッセージ対応」にかかる時間を時給換算で考えれば、圧倒的に宅配買取の方がコストパフォーマンスが良いと言えるでしょう。

専門店なら仕分け不要でそのまま送れるメリット
近所のリサイクルショップや総合買取店の中には、「色ごとに分けていないと買取不可」「シリーズが揃っていないと買取不可」という条件をつけているところがあります。彼らにとって、仕分けされていないレゴは「販売しにくい在庫」でしかないからです。
しかし、レゴ買取の専門店であれば、**「仕分け不要」「バラバラのままでOK」**を公言している業者がほとんどです。
これは専門店ならではの強みで、彼らは買い取った大量のバラレゴを洗浄し、足りないパーツを補ってセット品として再生させたり、パーツ単位で世界中のブリックリンク(BrickLink)などのマーケットプレイスで販売したりする独自のノウハウを持っています。
そのため、ユーザー側は「衣装ケースの中身をそのまま段ボールにひっくり返すだけ」でOKです。この「そのまま送れる」という手軽さが、忙しい子育て世代や、実家の片付けに追われている人にとって最大のメリットとなります。
休日の貴重な時間を何時間も費やしてブロックを色分けする必要はありません。その時間は、家族と過ごすためや、他の片付けのために使いましょう。
高価買取が狙えるおすすめのレゴ買取業者
では、どこの業者に送ればよいのでしょうか。バラバラのレゴを高く買い取ってくれる実績があり、評判の良い専門店の選び方と特徴を紹介します。
業者選びで最も重要なポイントは、**「送料無料の条件」と「キャンペーンの有無」**です。
- レゴ買取センター
レゴ買取の老舗として知られています。ここの強みは「バラレゴ」の買取を積極的に行っている点です。公式サイトでも「バラバラでも大歓迎」と謳っており、安心感があります。未開封品だけでなく、使い古されたパーツでもしっかり値段をつけてくれます。定期的に「買取金額アップキャンペーン」を行っていることがあるので、タイミングを合わせると高額査定が狙えます。 - トライホビーズ
ホビー全般を扱う買取店ですが、レゴの買取実績も非常に豊富です。全国からの宅配買取に対応しており、条件を満たせば送料や手数料が無料になるのが魅力です。レゴだけでなく、プラモデルやフィギュアなどもまとめて売りたい場合に便利です。 - カメレオンクラブ(トレジャー)
子供のおもちゃ買取に強く、レゴ以外の知育玩具などもまとめて処分したい時に便利です。最短即日の査定など、スピード感を重視する方におすすめです。
業者を選ぶ際は、「段ボール1箱から送料無料」なのか、「査定額3,000円以上で送料無料」なのか、条件を必ず確認してください。バラレゴは単価が決して高くないため、送料でマイナスにならないようにすることが重要です。
また、手元にちょうど良い段ボールがない場合、無料で「宅配キット(段ボールと梱包材)」を送ってくれる業者を選ぶとさらに楽になります。スーパーで段ボールを探す手間さえも省けます。

配送中に崩れないための梱包の工夫と注意点
最後に、商品を少しでも良い状態で届けるための梱包のコツをお伝えします。バラバラのレゴとはいえ、輸送中に段ボールの中で激しく動くと、パーツ同士が擦れて傷ついたり、割れたりする原因になります。
また、配送業者が運んでいる最中に箱が破損し、中身が散乱する事故も防がなければなりません。
推奨する梱包の3ステップ:
- ビニール袋に入れる:直接段ボールにレゴを入れるのはNGです。大きなビニール袋(45Lの厚手のゴミ袋など)に入れてから箱詰めします。これは水濡れ防止だけでなく、細かいパーツが段ボールの隙間からこぼれ落ちるのを防ぐためです。また、ビニール袋の口はしっかりと結び、輸送中に中身が出ないようにしてください。
- 隙間を埋める:段ボールに隙間があると、上に荷物が積まれた時に箱が潰れやすくなります。新聞紙や緩衝材(プチプチ)を詰めて、中身が動かないように固定しましょう。
- 重すぎないように分散させる:レゴは詰め込みすぎると非常に重くなります。底が抜けないように、段ボールの底面はガムテープを「H字」または「十字」に貼って補強してください。また、あまりに巨大な箱1つに20kgも30kgも詰め込むより、適度な大きさ(100サイズ〜120サイズ程度)の箱2つに分けた方が、配送業者も扱いやすく安全です。

まとめ:バラバラのレゴ買取は専門店への依頼が正解
- バラバラの状態でもレゴは「パーツ」としての需要があり、買取可能
- 多くの専門店では「1kgあたり数百円」の量り売りで査定される
- 人気シリーズやミニフィグが含まれると買取単価がアップする
- 箱や説明書がなくても問題ないが、レゴ以外の異物混入には注意する
- ミニフィグ(人形)や装備品は単価が高いため、別袋に分けてアピールする
- 汚れが気になる場合でも、熱湯やアルコールでの洗浄は避ける
- メルカリは送料やトラブルのリスクがあるため、大量処分には不向き
- 「仕分け不要」の専門店なら、段ボールに詰めて送るだけで現金化できる
- 業者選びでは「送料無料の条件」と「宅配キットの有無」を確認する
- 梱包時は厚手のビニール袋に入れ、段ボールの底を補強して破損を防ぐ
- デュプロは単価が低い、または買取不可の場合があるため事前に確認する
- 専門店の買取はリユースを促進し、環境負荷を減らすエコな選択である
- 「バラレゴ」はゴミではなく、次のクリエイターに引き継がれる資源である
- 迷ったらまずはLINE査定などで、手元のレゴがいくらになるか聞いてみる
- 捨てるのはもったいない!専門店を活用して部屋をスッキリさせよう
- おもちゃ箱の肥やしになっているレゴを、賢く現金に変えるチャンスである
