「憧れのグランドセイコーを手に入れたけれど、数年ごとのオーバーホール（分解掃除）費用が高すぎて払えない…」
「最近時計が遅れ気味だけど、修理見積もりに出したら5万円以上と言われて青ざめた」
こんな悩みを抱えて、せっかくの名機をタンスの奥に眠らせていませんか？
グランドセイコー（GS）は「一生モノ」と言われますが、それを維持するためのランニングコストは決して安くありません。特に、正規のコンプリートサービスやオーバーホール基本料金は、3針モデルでも数万円、クロノグラフやスプリングドライブになればそれ以上の出費になります。生活費や住宅ローンがある中で、動かなくなった時計にポンと数万円を出すのは勇気がいりますよね。
でも、安心してください。「維持費が払えないから手放す」というのは、決して恥ずかしいことではありません。むしろ、経済的に最も賢い選択肢の一つです。
この記事では、元時計販売員としての経験も交えながら、「なぜ修理せずに壊れたまま売った方が手元に残るお金が多くなるのか」という業界の裏事情を包み隠さずお話しします。あなたのグランドセイコーが、予想以上の臨時収入に変わるかもしれません。
この記事でわかること
- 修理してから売ると損をする「費用の逆転現象」の仕組み
- ボロボロ・不動のグランドセイコーが高く売れる理由
- 維持費が払えない時に選ぶべき「本当に高く買う業者」の特徴
- 筆者が実際に体験した「故障品売却」のリアルな査定額
グランドセイコーのオーバーホール費用が払えないなら「修理せずそのまま売る」が正解な理由
グランドセイコーを手放す際、多くの人が陥る最大のミス。それは「壊れていると安く買い叩かれるから、直してから売ろう」と考えてしまうことです。これは良心的なようでいて、実はあなたの財布に大ダメージを与える行為です。まずはその理由を深掘りしていきましょう。
このセクションの目次
- 【大損注意】修理してから売却はNG！「OH費用＞査定額アップ」になるカラクリ
- 動かなくても価値あり！グランドセイコーが未整備・ボロボロでも高値で売れるワケ
- 「維持費が払えない」は恥ずかしくない！資産価値があるうちに手放すのが賢い選択
- 【体験談】見積もり8万円と言われた故障品を、そのまま買取に出してみた結果
【大損注意】修理してから売却はNG！「OH費用＞査定額アップ」になるカラクリ
結論から言います。売却前のオーバーホール（OH）は、投資対効果がマイナスになることがほとんどです。
例えば、あなたのグランドセイコー（メカニカルモデル）が故障しており、買取相場が現状で10万円だとします。
これを完璧に直して「オーバーホール済み美品」として売れば、買取額は13万円にアップするかもしれません。
「お、3万円も上がった！」と喜ぶのは早いです。
ここで、修理にかかった費用を見てみましょう。グランドセイコーの正規メンテナンス（コンプリートサービス）に出した場合、基本料金だけで5万〜6万円程度かかることが一般的です（部品交換があればさらにプラス）。
- 現状のまま売却： 手取り 10万円
- 修理して売却： 買取13万円 － 修理代6万円 ＝ 手取り 7万円
いかがでしょうか？ 親切心で修理をしてから売った結果、手元に残るお金が3万円も減ってしまうのです。
なぜこのような現象が起きるのでしょうか？
それは、「買取業者は一般価格よりも圧倒的に安く修理できるルートを持っているから」です。彼らは自社の提携工房や社内の時計技師を使って、原価に近いコストで修理・メンテナンスを行います。そのため、あなたが正規料金（定価）で修理代を払っても、その金額分がそのまま査定額に上乗せされることはまずありません。
「故障品は安くなる」という恐怖心を利用して修理を勧める記事もありますが、惑わされないでください。「そのまま売る」のが、経済的合理性の観点から正解なのです。
Note: グランドセイコー公式サイトのアフターサービス料金を見ても分かる通り、維持費は年々上昇傾向にあります。個人の出費でこれをカバーしてからの売却はリスクが高すぎます。
動かなくても価値あり！グランドセイコーが未整備・ボロボロでも高値で売れるワケ
「でも、動かない時計なんてゴミ同然では？」と不安になるかもしれません。
しかし、グランドセイコー（GS）というブランドには、他の時計にはない特殊な事情があります。
- 腐っても「世界のGS」需要
グランドセイコーは、海外の時計愛好家からも絶大な信頼を得ています。特に「9Sメカニカル」や「9Fクオーツ」、「スプリングドライブ」といったムーブメント（内部機械）自体に高い価値があります。外装が傷だらけでも、中の機械が生きていれば部品取りとしての需要がありますし、プロが磨けば新品同様に蘇ります。 - 修理前提の流通市場
中古時計市場において、プロのバイヤーは「現状品（メンテナンスが必要な状態）」を仕入れることに慣れています。彼らは「直せばいくらで売れるか」を計算して値を付けます。グランドセイコーはリセールバリュー（再販価値）が安定しているため、修理コストを差し引いても十分な値段が付くのです。 - オールドGSの人気再燃
もしあなたがお持ちの時計が、数十年前の古いモデル（いわゆるオールドGSなど）だったとしても諦めないでください。ヴィンテージ市場では、文字盤の焼けや経年劣化さえも「味」として評価されることがあります。
「維持費が払えない」は恥ずかしくない！資産価値があるうちに手放すのが賢い選択
ここからはメンタルのお話です。
「せっかく買ったのに維持できないなんて、自分は甲斐性なしだ…」と自分を責めていませんか？
時計は本来、楽しむための道具です。しかし、それが家計を圧迫し、ストレスの原因になっているなら本末転倒です。
特に機械式時計は、3〜5年に一度のオーバーホールをサボり続けると、内部の油が乾き（油切れ）、歯車が摩耗して致命的な故障に繋がります。
- 今売れば： まだ軽微な修理で済むため、高く売れる（資産になる）。
- あと3年放置すれば： 内部部品が破損し、修理代が跳ね上がり、買取不可になる可能性も。
「維持費が払えない」と悩んだその瞬間こそが、時計が「まだ価値があるうちに次のオーナーへ引き継いでくれ」と発しているサインなのです。これは賢い「損切り」であり、資産運用の観点からも立派な判断です。
【体験談】見積もり8万円と言われた故障品を、そのまま買取に出してみた結果
これは私自身の体験ですが、かつて父から譲り受けた古いグランドセイコー（SBGR系）を持っていた時の話です。
ある日突然動かなくなり、百貨店の時計売り場に持ち込んだところ、「オーバーホールと部品交換で概算8万円かかります」と言われました。
当時の私には8万円の出費はあまりに重く、修理を断念。「壊れた時計なんて売れないだろうな」と思いつつ、ダメ元で時計専門の買取店へ査定に出してみたのです。
担当者の方は、動かない時計を見ても嫌な顔ひとつせず、裏蓋を開けてチェックしてくれました。
「内部の油切れによる固着ですね。これならうちの工房ですぐ直せますよ」
提示された金額は、なんと12万円。
もし私が8万円かけて修理していたら？ おそらく査定額は14〜15万円程度だったでしょう。
14万円（買取）－ 8万円（修理費）＝ 手取り6万円。
そのまま売ったおかげで、実質6万円も得をしたことになります。
この経験から私は、「不具合が出たら、自分で直さずにプロに投げる」ことが鉄則だと学びました。
費用をかけずにグランドセイコーを確実に高く売るための業者選びと査定テクニック
「そのまま売る」方針が決まったら、次は「どこに売るか」が重要です。ここを間違えると、数万円単位で損をしてしまいます。
このセクションの目次
- 近所のリサイクルショップは絶対NG！「自社修理工房」を持つ専門店を選ぶべき理由
- 付属品や保証書をなくしていても大丈夫？本体のみで減額を最小限にするコツ
- 複数業者の比較が命！「LINE査定」なら写真を送るだけで今のリアルな相場がわかる
- 【まとめ】放置すると内部腐食で価値はゼロに…今すぐ「無料査定」で現金化しよう
近所のリサイクルショップは絶対NG！「自社修理工房」を持つ専門店を選ぶべき理由
最もやってはいけないのが、「近所の総合リサイクルショップ」や「街の質屋さん」に持ち込むことです（もちろん、時計専門の知識がある鑑定士がいる場合は別ですが）。
服や家電と一緒に時計を扱っているお店では、時計修理の設備を持っていません。そのため、買い取った後に「外部の修理業者」に委託修理に出します。つまり、彼らにとっての修理コスト（外注費）は高くなるため、その分、あなたへの買取価格を大幅に下げてリスクヘッジせざるを得ないのです。
狙うべきは「自社修理工房」を持っている、または「専属の時計技師」がいる時計買取専門店です。
彼らは修理コストを極限まで安く抑えられるため、「壊れていても直せば売れる」と強気の査定を出してくれます。「グランドセイコー 買取 故障」などで検索し、サイト内に「自社メンテナンス」や「時計修理技師在籍」といった記述がある業者を選びましょう。
付属品や保証書をなくしていても大丈夫？本体のみで減額を最小限にするコツ
オーバーホールをしていない方の中には、「箱や保証書（ギャランティカード）もどこかへ行ってしまった…」というケースも多いでしょう。
グランドセイコーの場合、確かに保証書の有無は査定額に影響しますが、なくても買取は可能です。
減額を最小限に抑えるためのコツは以下の2点です。
- 「コマ」を探し出す
金属ベルトの調整で外した「余りコマ」。これがあるだけで数千円変わることがあります。引き出しの奥を探してみてください。 - 正直に申告する
「いつ頃購入したか」「いつ頃から止まっているか」「最後にOHしたのはいつか」などの情報を正直に伝えましょう。査定員も人間です。情報が正確だと、修理コストの見積もりがしやすくなり、ギリギリの高値を出しやすくなります。
複数業者の比較が命！「LINE査定」なら写真を送るだけで今のリアルな相場がわかる
オーバーホールしていない時計を店舗に持ち込むのは、少し勇気がいりますよね。「こんなボロボロのを持ってきて…」と店員さんに思われないか、恥ずかしさを感じる方もいるでしょう。
そんな方に強くおすすめしたいのが、「LINE査定（オンライン査定）」です。
- スマホで時計の写真を撮る（正面、裏側、傷の部分など）。
- LINEで業者に送る。
- 「動いていません」「付属品なしです」とメッセージを添える。
これだけで、数時間以内に概算の査定額が返ってきます。対面ではないので、「金額が安すぎて恥ずかしい思いをする」ことも、「断りづらい空気」になることもありません。
さらに、A社、B社、C社…と複数のLINEアカウントに送れば、自宅にいながら相見積もりが取れます。「A社では10万と言われた」とB社に伝えれば、交渉材料にもなります。
【まとめ】放置すると内部腐食で価値はゼロに…今すぐ「無料査定」で現金化しよう
最後に、一つだけ警告させてください。
時計にとって一番の敵は「放置」です。
動かないまま長期間放置すると、古い電池から液漏れ（クオーツの場合）を起こしたり、内部の潤滑油が酸化して文字盤や針に腐食（サビ）が回ったりします。
こうなると、さすがのグランドセイコーでも「修復不可能」と判断され、価値が限りなくゼロになってしまいます。
「今」が、あなたの時計にとって一番若く、一番高く売れるタイミングです。
オーバーホール代が払えないと悩む日々から解放され、その時計を現金に変えて、美味しい食事に行ったり、新しい趣味の資金にしたりしませんか？
まずは「いくらになるか」を知るだけでもOKです。下記のリンクから、実績のある専門店の無料査定を試してみてください。あなたの想像を超える金額が提示されるかもしれません。
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